根津の駅から不忍通りを千駄木方面へ真っすぐ、根津神社入口の交差点を越えると、程なくオレンジ色の看板が見えてくる。店内は意外にも和の雰囲気。小上がりやカウンターなど元和食店だった空間を生かしつつも、テーブルクロスや照明のシェードは鮮やかなオレンジで、その取り合わせが何ともいえないゆっくり感を生み出している。
ここ「MATTOKO」がオープンしたのは、2004年2月のこと。ランチタイムは、地元のビジネスパーソン、特に女性客でにぎわう。一番人気は「谷根千ランチ」。メインは魚と肉の選択、パンまたはライス、スープ、サラダ、プチフルーツ、食後の飲み物が付く。
今日の魚のメインは「カジキのグリエバルサミコソース」。バルサミコの酸味と甘みが、カジキのジューシーさを引き立てた食べごたえある逸品だ。一方、肉料理のメインは「豚肉のトマト煮」。ナイフを入れるとほろほろと崩れるほど軟らかく煮込んだ豚肉と、トマトの優しい味のマッチングが見事。
常連客を引き付けている「MATTOKO」ならではのアイテムについても触れておきたい。それは、テーブルの上にそっと置かれた"ごま塩"である。このごま塩をかけたご飯と、メインディッシュが合う、絶妙なのだ。理由は分からない。こればかりは試していただくほかない。