「博多華味鳥 銀座店」は、西銀座は博品館ビル5階にある。オープンは2006年8月。博多中洲で評判の水たき専門店の東京初進出で、その年の冬には早くも予約を断らなければならないほど順調なスタートを切ったという。
最近でこそ、水たき=高級料理、特別な料理というイメージは薄れつつあるようだが、そんな既成概念を見事に打ち破ってくれるのが、この店の「水たき」だ。
まず、鶏が違う。直営農場のたっぷりと陽光が降り注ぐ鶏舎で飼育したオリジナルブランド「華味鳥」を使っているのだ。専用の飼料や飼育日数にこだわり、ひなから大切に育てた若鶏は、臭みがなくコクのある味と歯ごたえを持つ。その足ガラからとったスープに、モモのぶつ切り、切り身、肝、せせりで作ったつくねを加えていく。グツグツという音がたまらない。オリジナルのぽん酢に浸し、柚子胡椒を添えていただく。肉そのものの味が実に濃い、それでいて淡白。決して矛盾していない。食べてみれば分かる。さらにポイントはキャベツである。水分の多い白菜は自慢のスープの味を損ねる。だからキャベツ。"水たきにはキャベツ"、そう痛感すること請け合いだ。
締めのスープにはあえて触れない。ただこのスープで炊き上げた「コラーゲン粥膳」が、ランチの一押しメニューと聞けば、試さない手はないだろう。
DATA博多華味鳥 銀座店
東京都中央区銀座8-8-11 銀座博品館5F
03-3569-1621
四川料理の名店「板橋 芝蘭」のオーナーが、銀座・金春通り沿いに新店をオープンさせたのは2005年3月末のこと。店のコンセプトは、「どの店よりも本場・成都の料理に近い、と評価される店」、つまり正真正銘、本物の四川料理で勝負している店だ。
そんな「銀座 芝蘭」のランチメニューを紹介しよう。まずは色鮮やかに盛り付けられた「坦々面」。坦々面はラー油とゴマで決まる、といわれる。だからいい素材を使って丁寧に、が基本。加えて、酢を使うことで酸味を引き出し、麺は小麦粉の香りを楽しんでもらいたいから、あえて小麦粉と塩、水しか使わないそうだ。
続いては四川の代名詞「麻婆豆腐」。ランチの一番人気である。麻婆豆腐には、辛さ、しびれ、熱さ、軟らかさの四つの要素が必要で、かつスープ、具、豆腐のバランスがとても大事という。辛さも舌で感じる辛さではなく、のどで感じる辛さがいいのだとか。
「坦々面」も「麻婆豆腐」も当然辛い。けれども、ここ「銀座 芝蘭」の辛さは実にさわやかでキレがいい。本当に毎日食べられる四川なのだ。
ランチで気に入ったら、次は夜、訪ねてもらいたい。今まで日本にはなかった本場の四川料理が堪能できること請け合いである。
DATA銀座 芝蘭
東京都中央区銀座7-8-15 第二新橋会館8F
03-3573-0301
日本人は「カレー」が大好きである。大好きであるがゆえ、まずいカレーもそれなりに許せたりする。最近はインドカレー、タイカレー、和風カレーなど種類も多い。レトルトも増えた。だからこそ、本当にうまいカレーと出会えたとき、人は"しあわせ"になる。
ここ「HARE GINZA」のカレーは、ほかでは味わえない"オンリー・ワン"である。前身は銀座・数寄屋通りにあった小さなバー「晴」。そこで出し始めたランチのみ限定15食のカレーが評判を呼び、以来、常連客を増やしつつ引き連れつつ同じ銀座の中で場所を移し、現在のソニービル裏に落ち着いた。
6種類あるスープ状のカレーは、タイカレーがベース。他店に比べると全般的に辛い。けれども、ただ辛いだけではない。甘味、うま味、辛味が三位一体となって絶妙のハーモニーを奏でる。辛いカレーが得意という方は、「イエローカレー」をぜひ。ちまたにあふれる辛いだけのカレーとは一線を画す、独特の"うま辛"にひざを打つはず。
「ブラックチキンカレー」は店の10周年を記念して開発された新しいカレー。コク出しと色出し用に2種類のイカスミを使用。ほろほろの骨付きチキンと、まろやかな中に程よい辛さが潜むルーのバランスが見事だ。