こんな所にこんな店が、という驚きは、何物にも代え難いものがある。西葛西駅南口を出て、東西線の高架沿いを葛西方面へ真っすぐ。葛西中央通りと交差する横断歩道を渡り、高架をくぐり抜けてすぐの、角にあるビルの2階。「BUZZ's GRILL」、今回主役となるレストランだ。
オーダーが入るたびに、厨房から「パン、パン」と心地よい音が響いてくる。オーストラリア牛のモモの赤身に和牛の脂を加え、肉本来の味をそのまま楽しんでもらうため、卵やパン粉などのつなぎは一切使わず、8種類のスパイスだけでしっかりこねる。焼き加減は、わずかに赤身が残る程度。それが、この店のハンバーグだ。
ソースにもこだわる。定番のデミグラスソースは、肉、野菜、果物だけを、20時間以上煮込んでフォンをとり、数種類のスパイスと調味料で仕上げるそうだ。もう待ちきれない。ランチの一番人気「ウィズチーズハンバーグ」をいただこう。
大ぶりの鉄板プレートが運ばれてきた。ハンバーグの鮮やかな黄色はチェダーチーズ、下にはマスタードが隠れている。自家製デミグラスソースをたっぷりと。ナイフを入れると肉汁がジューッ、超荒びきである。どのくらいの荒びきかといえば、マグロの中落ちに近い。口に運んだときの食感はソフト、なのに、かむほどに肉のうま味が増していく。驚きのハンバーグである。自家製パンを浸して、ソースまできれいに平らげた。