不忍池のほとり、上野公園の緑がまぶしい。この地に、28年の歴史を刻んできた中国海鮮料理の名店がある。店の名は「蓮風(リンフー)」という。
この店で供されるランチは、ワンプレートからコースまでと幅広い。今回はその中から「Aランチ」と「4,000円コース」を用意してもらった。
さっそく中身を見ていこう。まずは「芝海老のチリソース」から。厳選して仕入れた芝海老は、なかなかお目にかかれないほどの大ぶりサイズ。それでいて身は引き締まり、口の中に入れると"プリプリッ"とはじける。ソースも甘すぎず辛すぎず、濃すぎず薄すぎずの見事なバランス。「特製釜焼き北京ダック」は、つややかなナツメ色、パリパリの歯触り、口に入れたときのほのかな香ばしさが命だ。それらの条件を満たした丁寧な仕事が光る。パンに自家製みそを塗り、キュウリと皮を挟んでいただく。パリパリッ、サクッ、じゅわーである。
最後に「帆立貝のステーキ柚子ソース」を取り上げる。帆立の周りはカリッとしているのに、中は刺し身の状態。ソースはさらっとしていて軽い。柚子の痕跡はないのに、後味で柚子が軽やかに、力強く主張してくる。マヨネーズをオレンジジュースで割り、レモン汁、アクセントにバラの実、締めに柚子をたらすそうだ。マヨネーズっぽさは微塵もない。魔法のようなお皿なのだ。
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